夏本番はもうすぐ。
うだるような暑さの中、ちょっとした移動でも大量に汗はふきでます。
特に頭皮は体の中で、汗のでる汗腺がもっとも多い場所。
そのまま放っておくとにおいの温床になってしまうかもしれません!
「もしかして…」と気になる人は、まずはその原因から探っていきましょう。
気になるにおい、その原因は?
1.毎日たまる、夏の皮脂汚れ
頭皮には汗のもとである『汗腺』、そして皮脂を出す『脂肪腺』がたくさんあります。
汗と皮脂は、頭皮の潤いが蒸発するのを防いでくれる役割もありますが、夏は分泌量が増加するため、脂っぽさが必要以上に増加してしまいます。つまり、一日の終わりには、頭皮の毛穴に皮脂や汗などがゴッソリ。
この皮脂汚れが頭皮に残ってしまうと、雑菌が繁殖し、 頭皮のニオイにつながります。
「今日は疲れたからいいや」「朝シャンでなんとかしよう」などなど…、汚れを落とさず寝てしまうことは、菌やダニを繁殖させ、頭皮の炎症や臭いの一因につながってしまうのです。
2.ストレスでにおいが増える!
毎日の仕事や人間関係、知らず知らずにため込んでしまう『ストレス』も実は臭いの原因です。
ストレスが溜まると発生するのが、『活性酸素』。
この活性酸素が、臭いの原因となる『過酸化脂質』をつくりだします。
また、ストレスによって増える『アドレナリン』も皮脂の増加を促してしまいます。
さらに自律神経のバランスがくずれると、胃腸や肝臓などの機能にまで影響がではじめ、体内で処理されるはずの『老廃物=臭いの原因』がたまっていきます。
これらは、頭皮の臭いだけではなく、最終的には強い体臭として出てきてしまうのです。
3.女性もさけられない!加齢臭
男性に多いと思われがちですが、女性も40代を過ぎると加齢臭の危険がでてきます。
一番の要因は、『ノネナール』という体臭成分。
これは、皮脂腺から出る脂肪酸が酸化することで出来る物質で、40歳を過ぎると、どんどん発生するようになると言われています。
なぜ、この年齢から『ノネナール』が増加するのでしょうか?
その理由はズバリ、女性ホルモンの減少です。
女性ホルモンは過剰な皮脂分泌を抑える働きをもっているため、加齢による減少とともに皮脂が増え、臭いを発しやすくなるのです。
また、ストレスで発生すると紹介した『活性酸素』ですが、こちらも加齢臭の原因のひとつです。
ここに、雑菌が繁殖した皮脂よごれがプラスされると、臭いがますます悪化していってしまうのです。
今日からできる、かんたん頭皮のにおい対策
その1 臭いのもと『食事』を見直す!
体臭には、食生活が大きく影響しています。
「肉食だと体臭が強い」、逆に「野菜中心だと臭いが少ない」という話、聞いたことはありませんか?
肉や動物性油脂(バターやラードなど)に含まれる脂肪は、体臭の元となる脂肪酸をつくる上、食べ過ぎると便秘を招くため、臭いの一因になります。
体臭を抑える食べ物は、身近なものばかり。
この季節は、特に意識して摂取しましょう。
おすすめ食材5選
≪ポリフェノール・カテキン≫
ポリフェノールは、加齢臭を防ぐ抗酸化作用があります。植物が光合成をするときにできる成分なので、実はほとんどの植物に含まれています。
太陽の紫外線や酸素にさらされる機会が長いと、植物は酸化しないように自らを守るために生みだす成分のため、チョコレートやワイン(濃い色のぶどうの皮)などが特に多く含んでいます。
また、緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの一種で口臭予防にも効果を発揮します。
≪ビタミンC・E≫
皮脂腺の活動を穏やかにしてくれるビタミンC、抗酸化作用の高いビタミンEはあわせてとると効果的。ビタミンCは緑黄色野菜、ビタミンEはナッツ類に含まれています。
美肌づくりにも欠かせない栄養素なので、臭いと肌ケア両方できるおすすめ食材です。
≪食物繊維≫
腸内にたまる悪臭のもとをスッキリ絶ってくれるのが食物繊維。
食物繊維には『水溶性』と『不溶性』の2種類あり、水溶性は水に溶けて体内でゲル状となり、腸内の有害物質や老廃物を排出して善玉菌のエサになってくれます。海藻類やきのこ、果物などに豊富に含まれています。
一方、『不溶性』は水に溶けず、腸内で大きく膨らんで腸壁を刺激することで排便を促してくれます。こちらはさつまいも、バナナ、豆類、穀類などに多く入っています。
どちらもバランスよくとりましょう。
≪クロロフィル≫
殺菌作用や抗菌作用があり、さらに防臭効果も期待できるクロロフィル。添加物や脂肪分の多い現代食を食べがちな人にぜひ食してほしい栄養素です。ほうれん草、小松菜、パセリなどの濃い緑色の野菜、また、ワカメや海苔などの海藻類にも含まれています。
≪イソフラボン≫
大豆に含まれるイソフラボンには、過剰な汗を抑える働きがあります。
さらに大豆に含まれるサポニンは抗酸化作用もあり、加齢による臭いや体臭も防いでくれます。
豆腐や納豆、みそなど、日本人の食生活になじみ深く、すぐに取り入れられるのも嬉しいですね。
その2 からだと心にストレスのない生活を
臭いや加齢臭の原因となるストレスですが、どんな環境でも必ず存在するものです。
趣味に没頭したり、楽しい気持ちを持つことが、ストレス解消につながります。
また、大切なのは、体を動かすこと。
特に、夏場の冷房の効きすぎた環境は、正常な汗を出す汗腺の働きを弱めます。
積極的に運動することで、サラサラした臭いの少ない汗をかきやすくなります。
また、音楽も、ただ聴くよりも声を出して歌ったり、楽器を奏でるとよりストレス発散に。
自律神経のバランスを保ち、リラックスの質をアップさせましょう。
その3 正しいシャンプーで臭いを絶つ
意外とできていないのが、正しいシャンプーです。
ポイントは、髪ではなく『頭皮を洗う』よう意識すること、『すすぎをしっかりする』ことです。
- ホコリや汚れを浮き上がらせるため、乾いた髪をブラッシング。
- ぬるめのお湯(40℃くらい)で髪をぬらしてから、よく泡立てたシャンプーを頭頂部につける。
- 指のはらを細かく動かしながら、頭皮をやさしく洗う。
- 根元から毛先に向けて手ぐしで泡をなじませるように髪の毛をすく。
- すすぎは、洗いよりも2倍の時間をかけるように、しっかり落とす。
いかがでしたか?
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