頭皮マッサージでツボを刺激することは髪に良いといわれます。どんなツボがあり、どのような頭皮マッサージを行うと効果的なのか、毛髪診断士がご紹介します。

血行促進のための頭皮マッサージ

髪のセルフケアでとても大切なのが頭皮マッサージです。頭皮のマッサージは、 時に育毛剤よりも効果的なものとなります。具体的な方法をお話しする前に、まず、ご自分の頭に、指のはらを当て、少し強めの力で皮膚を動かしてみてください。後頭部 （首の近く）の頭皮のゆとり（動きやすさ）と頭頂部や額の生え際辺りの頭皮の動きやすさを 比較してみると、ほとんどの方が頭頂部や額の生え際辺りの頭皮のほうが張っていて動きに くくなっています。この張っている状態をほぐすために頭皮マッサージを行います。

頭皮には髪に良いツボがたくさん

頭皮には、ヘアケアに良い“ツボ”がたくさんあります。頭皮マッサージ方法はそれらを効率よく刺激するように作られています。
大切なのはまず「百会（ひゃくえ）」。これは頭頂部にあり、血行促進やホルモンバランスを整えるツボだといわれています。
それから「正営（しょうえい）」。目から頭頂部にかけてのラインと耳の上方で交わる頭頂に近い部分にあるツボです。
同じく耳の上方にある「角孫（かくそん）」と共に刺激することで頭皮の血行促進になります。
こうしたツボを刺激しながら、頭皮をやわらかくするのが頭皮マッサージです。

まずは３ケ月！髪に良いツボを刺激する頭皮マッサージ

まず、こめかみの斜め上の位置に指4 本を置き、指の腹で頭をぐっと押さえてから、 1,2で頭皮を持ち上げ、3,4で力をゆっくり抜くリズムで、揉むようにして7回繰り返します。「角孫（かくそん）」のツボの刺激です。

指1 本分を後にずらしてまた7 回。さらに後ろにずらし、同じようにマッサージをしてく ださい。このときに頭頂部に皮膚を集めるイメージで持ち上げ、力を抜くときはゆっくり と指を離すと気持ちも良く効果的です。徐々に指を頭頂部に移動させながらマッサージを行いましょう。これにより「百絵（ひゃくえ）」「正営（しょうえい）」も刺激されます。

これを1 セットとして3 セットを目安に、夜の洗 髪後3 ～ 5 分位行なって下さい。頭皮の血行を促進すると共に、顔のたるみを防止する事 もできます。このマッサージを3 ヶ月ぐらい続けますと、頭皮の活性化に伴い髪も元気に なり、うぶ毛が伸びてきたり、ボリュームが出てきます。 　まずは、3 ヶ月のホームケアマッサージを続けてみてください。

髪にハリやコシが戻り、セットしづらかったり、ぺしゃんこになってボリュームが出づらい髪が変わってきます。育毛剤などは頭皮マッサージを続けながら使用するとさらに効果UPです。植物が、肥沃な土壌でよく育つのと同じように、結構が良く栄養分が行き渡ったよい頭皮環境から、美しい髪は生まれるのです。

一度生えた白髪は黒髪には戻らない

しかし、こうしたマッサージを行っても、一度白髪になってしまった髪が黒髪に戻ることはありません。白髪になってしまった髪を黒く戻すには染めるしかありません。でも、安心してください。マッサージを継続して行っていれば、血めぐりの良い頭皮となり、新しく生まれてくる髪は黒い髪が生えてくる可能性があります。なにごとも継続することが大切です。

いかがでしたか？

ハリ・コシのない髪は、ツボをおさえながら行う正しい頭皮マッサージで取り戻しましょう。白髪になってしまった髪は元の黒髪には戻りませんが、これ以上白髪を増やさないようには出来ます。よい頭皮環境をつくるために、日々の頭皮マッサージは欠かせませんね。

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