アロマと聞くとまっさきに浮かぶ「ラベンダー」。人気があり、ヘアケア・ボディケアでは定番の香りのひとつです。美と健康にお役立ちのアロマ、ラベンダーについてご案内します。
ラベンダーってどんな植物?
原産地はヨーロッパと言われていますが、現在の産出国はフランス、オーストラリア(タスマニア)、ブルガリアです。ラベンダーは水はけのよいやせた石灰質の土を好み、山岳違いに育つ多年生の低木で、紫色の小さな花をつけます。株も花も小さいのですが、香りはとても強い植物です。
ラベンダーの歴史
ラベンダーは古くから人気のあるハーブでした。古代ギリシャやローマでも入浴時にラベンダーの花を浮かべて楽しんだと言われています。ラベンダーの学名「Lavendula」は、洗うという意味の「Labo」が語源という説もあります。
20世紀初頭、フランスの科学者 ルネ・モーリス・ガットフォセは実験中に事故でやけどを負ってしまいますが、とっさにラベンダーのエッセンシャルオイル(精油)をつけたところ、早く回復できたということです。この経験からガットフォセはエッセンシャルオイルを使った治療の研究をはじめました。また、彼はよく知られる「アロマテラピー」という言葉の生みの親でもあります。
ラベンダーのエッセンシャルオイル
一般的に「アロマオイル」と呼ばれるエッセンシャルオイル(精油)は、植物から抽出したオイルを指し、アロマテラピーではこのオイルを使用します。アロマオイルとして販売されていても、あとから香料で香り付けされたものはエッセンシャルオイルではありませんのでご注意ください。
エッセンシャルオイルの多くは、水蒸気を使って植物からオイルを抽出します。原料植物を蒸留窯に入れ、そこに水蒸気を送り込むと植物中の精油成分が遊離、気化し、水蒸気と一緒に上昇します。この精油成分が入った水蒸気を冷却槽で冷やすと液体に戻ります。このとき、水分と油分(精油分)が分離するので、これを取り出すことにより抽出するのが「水蒸気蒸留法」と呼ばれる抽出方法です。
そのほか、植物をギュッと絞って抽出する「圧搾法」や、溶剤を使って抽出した「溶剤抽出法」などがあります。ラベンダーのエッセンシャルオイルは花と葉から水蒸気蒸留法を使って抽出した、100%ラベンダー由来のオイルです。
ラベンダーってどんなときに合う香り?
PMS(月経前症候群)や、更年期障害などの影響で憂鬱な気分のとき
語源の「洗う」という意味のように、鬱屈した気分を洗い流してくれる香りです。湯船に数滴加えるのがおすすめです。
月経痛がひどい時、足の疲れや冷え性にお困りの時
キャリアオイル(ホホバオイルなど)に数滴加え、患部をマッサージするのがおすすめです。
手荒れが気になるとき、虫刺されやかゆみにも
キャリアオイル(ホホバオイル)などに数滴加え、患部に塗布するのがおすすめです。
ラベンダー精油を使用したアイテム
レフィーネ カラーセーブシャンプー ラベンダーの香り
傷みを補修しながら髪の色を長持ちさせるカラーセーブシャンプー「ラベンダーの香り」。発売当初は本数限定だったものが、人気のため定番商品となりました。香り付けにはラベンダー精油をふんだんに使用しています。
レフィーネヘッドスパトリートメントカラー
ツンとしたヘアカラー特有の香りがしない白髪染めカラートリートメント。ラベンダーをはじめとしたエッセンシャルオイルで香り付けをしています。爽やかな香りもヘッドスパカラーを支える人気の理由のひとつです。
ラベンダー精油ご使用の際の注意点
・エッセンシャルオイルは大量のハーブから抽出された成分の濃いものですので、原液をそのまま肌に使用しないでください。皮膚に使う場合は必ず「キャリアオイル」と呼ばれるオイルに数滴まぜて使用してください。
・低血圧の人、妊娠中は使用を避けてください。
・猫などの動物を飼っている場所での使用は避けてください。
・持病のある方はエッセンシャルオイルを使用できるかどうかご確認ください。
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