乾燥する日が多い冬。この時起こりやすいのが「静電気」。
冬はなんだかセットがうまくいかずにテンション上がらない・・・
こんな経験はありませんか?
そんなお悩みに毛髪診断士が直撃!
本記事では、髪の静電気のお悩み対策を毛髪診断士が徹底解説。「静電気を起こりにくく」する方法や、外出先で「静電気が起きた時の対処法」をご紹介します。
なぜ起きる?髪の静電気の原因とは?
そもそもどんな時に静電気が起こるのでしょうか?
原因は3つ。詳しく見ていきましょう。
静電気の原因① 服の素材によって電気がたまる
静電気が気になる時、着ている服を見て下さい。化学繊維を含んだ服を着ていませんか?
化学繊維を含んだ服とは、次のようなものがあります。
- ポリエステル:丈夫で風を通さない、シャカシャカと音がしやすい服
- ナイロン:ダウンジャケットやストッキングなどに使われる強度と耐久性に優れた服
- アクリル:セーターや帽子などニット系の服
- スパンデックス:暖かいインナーやタイツ・スポーツウェアなどの服
暖かく耐久性に優れている化学繊維を含んだ服ですが、帯電しやすく静電気が発生する原因の一つとなっています。上記の素材を組み合わせて着ることでより静電気を起こりやすくしていますので、「異なる素材同士を組み合わせない」スタリングが必要となります。
静電気の原因② 水分・保湿不足による乾燥
「湿度が40%以下」となり空気が乾燥しやすい冬には、特に静電気が発生しやすくなります。空気が乾燥していると帯電した電気が放電されにくく、髪にも静電気がたまりやすくなります。
静電気の原因③ ブラッシングによる摩擦
ブラッシングによる摩擦も静電気が起きやすく、さらには髪のダメージを発生させる原因となります。
ブラッシングを行うと、「髪同士が擦れ合い」「髪とブラシとの擦れ合い」により摩擦が発生します。髪の表面にあるキューティクルがブラッシングにより剥がれ、摩擦がさらに大きくなります。
ブラッシングをする際に、下記に注意して行うと摩擦による静電気を抑えられます。
- プラスチック製のブラシを使わない
- 毛先→中盤→根本の順でやさしく丁寧にブラッシングを行う
静電気が起こりやすい髪質って?
髪の静電気で悩んでいる人もいれば、あまりその悩みを感じていない人もいます。どんな髪質の人が静電気が起きやすいのでしょうか?そもそも静電気が髪に与えるダメージとはどんなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
静電気で起きる髪のトラブル
静電気は、髪に様々なダメージを与える厄介な存在です。具体的には、次のような影響があります。
キューティクルの損傷
髪表面のキューティクルは、髪の内部を守るために重要な役割を果たしています。静電気によってキューティクルが剥がれやすくなると、髪内部の水分やタンパク質が流出し、パサつきや枝毛、切れ毛などのダメージにつながります。
髪の広がり
静電気を帯びた髪は、互いに反発し合い、まとまらなくなり、広がってしまいます。特に乾燥している冬では静電気が発生しやすいため、髪の広がりに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
頭皮トラブル
静電気によって頭皮に刺激が与えられると、かゆみ、フケ、炎症などの頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。また、頭皮の血行が悪くなり、抜け毛や薄毛の原因にもなりかねません。
髪のツヤの低下
キューティクルが損傷すると、髪のツヤも失われてしまいます。静電気によって髪がパサつき、光沢がなくなると、老けて見えたり、髪の印象が悪くなったりします。
ヘアカラーの褪色
静電気は、ヘアカラーの色素を分解し、褪色を早める可能性があります。せっかく染めた髪の色がすぐに落ちてしまうのは、静電気が原因かもしれません。
静電気が起こりやすい髪質ってどんな人?
静電気が起こりやすい人は、下記のような髪質の方に多いです。
細く柔らかい髪(軟毛)
静電気は細いものほど先端に集まりやすく放電しやすい性質を持つため、細く柔らかい髪は静電気を起こしやすいと言われています。
くせ毛
髪にうねりがあることで髪と髪の間に隙間ができ、そこから乾燥しやすくなります。乾燥した髪同士の摩擦で静電気を起こしやすくさせます。
乾燥している髪
髪が乾燥していると、キューティクルが開いて摩擦に弱くなり、静電気が発生しやすくなります。
カラーリングやパーマをしている髪
カラーリングやパーマによって髪はダメージを受け、キューティクルが剥がれてしまいます。キューティクルが剥がれると、髪内部の水分が失われて乾燥しやすくなり、静電気が発生しやすくなります。
長い髪
長い髪は摩擦面積が大きいため、静電気が発生しやすくなります。
どうすればいい?おうちで出来る「髪の静電気予防法」
では静電気を起こりにくくするためにできることを紹介していきましょう。
生活環境編
静電気を起こしにくくするために暮らしの中でできることは、次のようなものがあります。
- 部屋の湿度調整静:加湿器を使って湿度を50~60%に保ってください。
- 衣服素材:化学繊維を含んだ服を組み合わせて着ないよう注意してください。
- 静電気防止スプレー:衣類や家電製品に静電気防止スプレーをかけて帯電を防ぎます。
ヘアケア編
髪の静電気は、乾燥や摩擦によって発生します。ここでは、髪の静電気を防止していくアイテムを紹介します。
シャンプー
洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと髪は乾燥し傷んでしまいます。保湿効果が高く、髪に優しいシャンプーを使うことで静電気が起こりにくくなります。
★静電気によるダメージや褪色にお困りの方におすすめ★
保湿成分の他、「傷んだ髪の補修」「褪色防止」も叶える無添加シャンプー
2,933円(税込)
トリートメント
保湿効果が高く、髪だけでなく頭皮にも保湿効果があるものを使うことで静電気が起こりにくくなります。
★頭皮ケアも同時に叶えるトリートメント★
ヘッドスパしながら頭皮と髪の保湿を叶えるトリートメント
2,750円(税込)
★白髪を染めながら、髪・頭皮の保湿を叶えるトリートメント★
頭皮と髪にやさしく白髪を染めながら、頭皮と髪の保湿を叶える白髪染めトリートメント
3,667円(税込)
洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、ドライヤー後の髪に水分を与える効果があります。
★髪のパサつきにお困りの方におすすめ★
ノンシリコンでしっとりまとまるミルクタイプのトリートメント
2,420円(税込)
スタイリング編
スタイリング時に気をつけるポイントを紹介します。
ヘアブラシ
プラスチック製や金属製のブラシは静電気を起こしやすいため、除電機能のあるブラシがおすすめです。
★静電気を起こしにくく、お手入れしやすいブラシはこちら★
マイクロカプセルの潤い成分をブラシに配合。まとまりアップでサラ艶
1,027円(税込)
ヘアアイロン
ヘアアイロンを使うと、髪が乾燥し、摩擦によって静電気が発生しやすくなります。ヘアアイロンを使用する前に、洗い流さないトリートメントやスタイリングミストなどで髪に水分を与え、乾燥を防ぐことで静電気を抑制することができます。また、ヘアアイロンを髪に押し当てずに、滑らせるように使うことで、摩擦を減らし、静電気を抑制することができます。
★ヘアアイロンをためらいがちな方におすすめ★
アイロンやドライヤーの熱によってダメージをケアするスタイリングミスト
1,650円(税込)
まとめ髪
静電気でどうしても広がってしまうことにお悩みの方は、思い切ってまとめてしまうのもひとつの手です。
束ねることで髪同士の摩擦が減り、静電気を起きにくくしてくれます。髪をまとめる際に、ダメージケアも行えるスタイリングミストなどをつけることもおすすめです。
外出先で髪の静電気がおさまらない時の対処法
せっかくセットした髪が、外出先で服にまとわりついたり、不快なパチパチ音とともに崩れてしまった時も大丈夫。身近にあるもので応急処置を行えます。
ヘアミストや洗い流さないトリートメントを使用する
乾燥が気になる冬にはヘアミストや洗い流さないトリートメントを携帯しておくのがおすすめです。気になったらこまめに塗布することで、静電気を抑えるだけでなく髪の補修も行えます。
保湿バームを使用する
静電気が起きた時、手や顔・髪に使える保湿バームを使うと収まります。保湿バームを持っていない時の応急処置としては、ハンドクリームを髪に馴染ませることで収まります。
髪を束ねる
まとめ髪は、髪をまとめて服にまとわりつくのを防ぎ、静電気を抑制する効果があります。髪の表面積を少なくして、摩擦を減らしてください。金属製のヘアピン・ヘアゴムを避けてまとめることがポイントです。
金属に触れる
ドアノブや金属に触れることで、体から静電気を逃がすことできます。
静電気防止スプレーを使用する
衣類にかける静電気防止スプレーを持っている場合には、それを髪にもかけてください。静電気防止スプレーに含まれている界面活性剤が空気中に含まれている水分を吸収し、表面の電気を流れやすくしてくれます。
まとめ
髪に静電気が起こる原因とその対策について紹介しました。乾燥する冬場では静電気が起こりやすいですが、気を付けることで冬でもオシャレを楽しみ、艶サラ髪で過ごすことができます。
この他にも髪でお悩みのことありましたら、ぜひご相談ください。